老後の住み替えの選択肢は?資金計画や成功させるためのポイントも
こんにちは。札幌の不動産会社「ジモット」の髙橋です。
ライフステージやライフスタイルによって住まいを選ぶのは、住みよい暮らしにとっても重要なポイント。
今回はその中でも老後の住み替えについて、検討するタイミングや住み替え先の選択肢について具体的な例をご紹介します。
資金計画や住み替えを成功させるためのポイントについてもあわせてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
老後の住み替えを検討するタイミングは?
老後の住み替えを検討するタイミングとして多いのは、以下の4つです。
①子どもの独立
子どもが独立すると家族の人数が減るので、コンパクトな家に住み替えるケースがあります。
②定年退職
毎日の通勤がなくなり、ライフスタイルがガラッと変わります。
自分の好きな地域に移住する、趣味を楽しめる家に住み替えるなど、夢が広がりますね。
退職金を住み替え資金として計画を立てるケースも。
③家の老朽化
自分が歳を重ねるとともに、長年住んだ家も築年数が古くなり老朽化してきます。
日本は新築志向が強いため、大規模な修繕や建て替えと住み替えを比較して住み替えを選ぶケースも少なくありません。
④体調の変化
体調や行動範囲などの変化から、便利な都心部に引っ越す、バリアフリー住宅やシニア向け物件に住み替えるなど、より暮らしやすい地域や生活しやすい住宅に住み替えるケースがあります。
老後の住み替えにはどんな選択肢がある?メリット・デメリットも確認
老後の住み替え先にはどんな選択肢があるでしょうか。
主に検討される住み替え先とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
主な選択肢の特徴を知って、自分のライフスタイルや理想の生活に合った住み替え先を考えましょう。
マンション
戸建てからマンションへの住み替え、または郊外の広いマンションから都心部のコンパクトマンションへの住み替えなど、ダウンサイジングを目的とした住み替えが多いです。
マンションならではの管理のしやすさと、都心部の物件を選べば利便性の高さがメリットでしょう。
【メリット】
- コンパクトで掃除が楽
- 建物や庭の管理、修繕を自分でしなくても良い
- 都心部など利便性が高い立地なら生活しやすい
- オートロック・中層階以上ならセキュリティも安心
- 子どもに相続したあとも売却しやすい
【デメリット】
- 隣人との距離が近く生活音が気になる可能性がある
- 駐車場と家までの距離が遠くなる場合は荷物の運搬が大変になる
- 築年数が古くなると管理費や修繕費が値上がりする
戸建て
戸建てへの住み替えは、「老後は自分の理想の暮らしを実現したい!」という希望を持って選択するケースが多いでしょう。
また、足腰への負担やバリアフリーを考慮して、2階建て住宅から平屋住宅へ住み替えるケースも。
暮らしの自由度が高いのがメリットですが、その代わり管理やセキュリティなども全て自分で対応しなくてはいけません。
【メリット】
- 建物のリフォームや庭の活用、ペットを飼うなど自分好みのライフスタイルが実現できる
- 騒音トラブルなどが少ない
- 建物が古くなっても土地を資産として残せる
【デメリット】
- 建物の管理や修繕に手間や費用がかかる
- 立地が郊外だと利便性に劣る
- セキュリティ対策が必須
- 雪が降る地域では雪かき、雪下ろしをする必要がある
シニア向け住宅
シニア向けの設備やサービスが整った住宅に住み替えるという選択肢もあります。
賃貸は「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、分譲は「シニア向け分譲マンション」などと呼ばれたりします。
【メリット】
- バリアフリー住宅で生活しやすい
- 見守りやシニア向けサービスがあり安心して暮らせる
- 周りの入居者も同世代で交流を持ちやすい
【デメリット】
- 病気や要介護になったら住み続けられない場合がある
- 物件数が少なく、希望に合う住み替え先を見つけにくい
- シニア向け分譲マンションは子に相続しても子は住めない(年齢制限があるため)
- 不要になった場合にスムーズに売却できい可能性がある
子どもと同居
親と子の双方が納得するのであれば、同居を選ぶケースもあるでしょう。
同居の場合、同じ生活スペースで親と子(孫)が暮らす完全同居と、親と子でそれぞれ玄関があり、家の中で行き来ができないようになっている二世帯住宅の同居があります。
子どもと一緒の生活は安心感がありますが、生活スタイルや価値観の違いでストレスを抱えてしまわないか注意。
新たに二世帯住宅を新築する場合は資金面も含め、慎重に話し合う必要があります。
【メリット】
- 子どもや孫と一緒に住めるので楽しく、安心感がある
- 家事や生活費を助け合える
- 自治体によっては二世帯住宅の建設に補助金が出る
【デメリット】
- 良好な関係で過ごせるとは限らない
- 二世帯住宅は売却しにくい
老後の住み替えのための資金はどうする?資金計画の注意点は?
老後の住み替えの資金として主なものは、「貯蓄」「退職金」「現在の住まいの売却金」の3つです。
貯蓄や退職金は老後の資金としても残しておきたいですから、現在の住まいをできるだけ高く売却して、その売却金を住宅資金に充てたいものです。
自宅を先に売却してから新居を探す「売り先行」という住み替え方法なら、売却金が確定して住宅購入に使える予算がはっきりするので、資金計画を立てやすくなりますよ。
健康で安定収入があれば60代でも住宅ローンを組むことは可能ですが、定年退職後に住宅ローンを払い続けるのは大きな負担ですから、住宅ローンは無理のない範囲で組むことが重要!
なお、住宅ローンは「申し込みは70歳まで、完済時は80歳未満」といった年齢制限があるのが一般的です。
「売り先行」「買い先行」といった住み替え方法や住み替えにかかる費用、住宅ローンが残っている場合の住み替え方法などをこちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
家の住み替え方法を詳しく解説!かかる費用や活用できる軽減措置も
老後の住み替えを成功させるためのポイント
老後の住み替えを成功させるのに重要なのは、早めの準備です!
子どもの独立や定年退職後の60代から検討を始める方も多いですが、早めに検討を始めるのもおすすめですよ。
若いほど物件探しや引越しに対する気力・体力もありますし、入居条件やローン審査もクリアしやすく選択肢が広がります。
また、早めに検討を始めることで、余裕を持って良い環境の住み替え先を探すことができます。
老後の住み替えを考えているなら、ぜひ早めのタイミングで不動産会社に相談してみてくださいね!
老後の住み替えは選択肢とメリット・デメリットを確認して検討を
老後の住み替えは、子どもの独立や定年退職、家の老朽化、体調の変化などのタイミングで検討する方が多いです。
住み替え先としては、ダウンサイジングを求めてマンション、理想の暮らしを求めて戸建てへのほか、暮らしやすさや安心感のあるシニア向け住宅や子どもとの同居という選択肢もあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり理解した上で、ライフスタイルや状況に合った住み替え先を検討しましょう。
また、老後は収入が減っていきますので資金計画は念入りに。
新たに住宅ローンを組む場合はくれぐれも無理をせず、余裕を持った内容で契約しましょう。
早めの検討・準備がポイントですので、老後の住み替えを考えているならぜひ早めに不動産会社に相談してみてくださいね。
ジモットでは、札幌や札幌近郊の不動産買取・仲介を行なっています。
不動産の売却で何かお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。