住みながら家を売るには手順が重要!成功のための注意点も把握しよう
こんにちは、札幌の不動産会社「ジモット」の髙橋です。
家は住みながらでも売却を進めることができます。]
今住んでいる家の売却を検討し始めたら、まずその手順を把握することが損のない売却のために重要です。
特に、家の売却後に新居の購入を予定されている方は「売却」と「購入」を同時期に行う必要がありますので、しっかり理解しておきましょう。
今回の記事では、住み替えを検討されている方のために、住んでいる家の売却を成功させ新居へ引っ越すための手順や、そのメリットデメリットを詳しく解説していきます。
また、家の売却には空き家にして売却する方法もありますので、選択肢の一つとして合わせてご一読ください。
目次
住みながら家を売るための5つの手順
この章では、住みながら家を売却するとどういう手順になるのか詳しく解説していきます。
全体像としては、今住んでいる家の売却をまず先に行い、次に新しい家を購入する流れになるので「売却先行(売り先行)」の住み替えということになります。
家の売却と購入という大きなイベントを同時期に行うものですので、しっかり手順を把握することが損のない住み替えにつながります。
住みながら家を売却する5つの手順
❶不動産会社へ査定依頼・媒介契約
❷今住んでいる家の売却活動
❸新居探し・今住んでいる家の売買契約
❹新居への引越し
❺今住んでいる家の決済・引渡し
❶不動産会社へ査定依頼・媒介契約
まず今住んでいる家の査定を不動産会社へ依頼します。
1社だけでなく複数社へ依頼し、査定額の比較はもちろんですが、家を売るためのノウハウを多く持っているか、積極的に販売活動を行ってくれそうかなどにも注目し、信頼できる不動産会社を見極めることが重要です。
仲介を依頼する不動産会社を決めたら、その会社と媒介契約を結びます。
❷今住んでいる家の売却活動
売却に関するほとんどの活動は不動産会社で行ってくれます。
購入希望者が見つかると内覧が行われますので、いつ内覧が入っても良いように家の中を整理しておく必要があります。
内覧は、家を実際に見て確かめてもらう重要な機会であり、内覧時の印象によって成約が決まると言っても過言ではありません。しっかりと準備しておきましょう。
内覧準備については「家の売却は内覧が決め手!成功のためのポイント10選」の記事を参考にしてください。
❸新居探し・今住んでいる家の売買契約
購入希望者(買主)との間で、価格や引渡し時期などの条件に合意をしたら売買契約を結びます。
売買契約を結ぶ前でも、売却の目途が立った段階で新居を探し始めるとよりスムーズに住み替えができるのでオススメです。
売買契約が成立すると、買主から手付金を受け取り、売主は引渡しの準備を始めることになります。
❹新居への引越し
売りに出していた家の売買契約が済んだら、新居へ引越しをします。
この段階で新居が決まっていない場合は、ウィークリー賃貸などの仮住まいに引越さなくてはいけません。
新居探しが長引くほど、仮住まいが長期間になり、コストもかさみますので注意してください。
❺今住んでいる家の決済・引渡し
新居への引越しが済んだら、売却した家の決済と引渡しです。
決済では、買主から手付金以外の残代金を受領し、抵当権抹消や所有権移転登記、不動産会社への仲介手数料や司法書士への報酬支払いなども同時に行います。
住みながら家を売るメリット
✔ 内覧時に暮らしのイメージを伝えやすい
✔ 売却代金が先に分かるので、資金計画が立てやすい
✔ 売却で得た資金を、新居購入費用に充てられる
✔ 売却期間をしっかり取れ、不利な条件になりづらい
✔ 内覧時に暮らしのイメージを伝えやすい
✔ 人が住んでいることで家の劣化が防げる
住んでいる家の売却を先に行うので、売却代金や購入代金の目途が立ち、資金計画が組みやすいと言えます。
今住んでいる家の住宅ローンが残っていても売却代金で返済できたり、新居頭金等の購入資金に充てられます。
また、売却と購入をそれぞれ別のタイミングで行いますので急ぐ必要が少ないのがメリットです。
特に不動産の売買においては、急がなければならない理由があると相場より不利な条件で売却や購入を行ってしまいがちです。
住みながら売却活動をすることで売却期間をしっかり確保でき、不本意な値下げ等も回避しやすいでしょう。
あとは実際に住んでいる家を内覧できるので、家具配置や収納量などがイメージしやすいこともメリットとして挙げられます。
内覧時に購入希望者と直接話す機会もあるので、家や近隣の魅力を伝えるとより良い印象を持ってもらえます。
住みながら家を売るデメリット
✔ 売却が決まっても新居見つからないと仮住まいが必要になる
✔ 住宅ローン残債がある場合、一括で返済が必要
✔ 内覧時のマイナス印象が売却に影響してしまう
✔ 内覧対応のスケジュール調整が必要
前章でも解説しましたが、今住んでいる家の売却後に新居が決まっていない場合は仮住まいが必要になります。
この場合、新居探しが長引いてしまうと仮住まいの費用がかさみますし、引越し費用が2回分必要になるなどのデメリットがあります。
また、今住んでいる家の住宅ローン残債がある場合は、一括で返済する必要があります。
売却代金で返済が出来ない場合は、自己資金でまかなうか、買い換えローンを利用することになります。
そして、メリット部分にて内覧時の暮らしのイメージを伝えやすい点を挙げましたが、生活感が出過ぎていると逆にマイナスの印象を与えてしまい、購入を躊躇してしまう可能性があります。
売却活動を始める段階で、掃除や整理整頓をしっかり行っておくことが大切です。
また、売却期間中はいつ内覧の予約が入るか分からないというのもデメリットの一つです。
特に内覧予約は休日に入ることが多いため、予定を空けておいたり急な予約にも柔軟に対応することが必要になります。
居住中と空き家、売却しやすいのはどっち?
今住んでいる家の売却をする際、「住みながら(居住中のまま)売却」と「空き家にして売却」の2つの選択肢があります。
それぞれ特徴がありますので、ご自身の場合はどちらの選択肢が向いているのか検討材料として参考にしてください。
住みながら(居住中のまま)売却がオススメな場合
・家の中が整理整頓されており、いつでも内覧できる状態の維持が可能
・内覧対応のスケジュール調整がしやすい
・自己資金が少なく、住宅ローンの残債がある
居住中の家の売却は、新居購入の住宅ローンと売却する家の住宅ローン残債とのダブルローンになることがなく、新居購入にかかる頭金や引越し費用なども売却益でまかなえるなど、自己資金が少ない方向けと言えます。
空き家として売却がオススメな場合
・なるべく早く家を売却したい
・自己資金に余裕がある
・内覧対応が難しい
居住中・空き家のどちらかと言うと、空き家の方が売れやすい傾向にありますが、空き家にするためにまず新居購入を先に行う必要があり、頭金などのまとまった資金が必要になります。
そのため、ある程度貯蓄がある方やつなぎ融資を利用できる方などの、資金に余裕がある方向けと言えます。
また、新居購入に住宅ローンを利用する場合は、売却が決まるまでダブルローンになるので注意が必要です。
そのことから売却を急がなくてはならず、相場よりも安い価格にせざるを得ないことも少なくありません。
住んでいる家の売却を成功させるために
解説してきた通り、住んでいる家の売却のためには「内覧をいかに成功させるか」「いかに無駄なく新居へ引越せるか」というのがポイントになります。
仲介に入る不動産会社のアドバイスや提案力も重要になりますので、まずは査定依頼をして信頼できる不動産会社を探しましょう。
弊社「ジモット」でも住み替えのご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。