空き家が売れない理由と対策6選を徹底解説!
こんにちは、札幌の不動産会社「ジモット」の髙橋です。
「空き家を売りに出しているけど、売れそうな気配がない…」「このまま売れなかったらどうしよう…」など、空き家の売却には不安や疑問が付き物です。
「売りたいのに売れない」という状況が続くと、心理的にも金銭的にも負担がありますよね。
この記事では、空き家が売れない理由と売るための見直しポイントについて詳しく解説していきます。
価格設定が高い、築年数が古いなど、売れない理由をきちんと理解することが売却への近道です。
空き家の売却はなかなか買い手がつきにくく、長期戦になる場合も多いのですが、焦らずに出来る対策してきましょう。
目次
なぜ売れない?よくある理由5選
空き家が売れないとき、その理由は必ずどこかにあります。
売れない原因を明確にすることで、売れるようにするための改善策が見出せる場合もありますので、まずは何が原因で売れないのかしっかり把握することが大切です。
売れない理由としてよくある項目5つについて、1つずつ詳しく解説していきますので、当てはまる理由がないかチェックしましょう。
【よくある空き家が売れない理由】
- 価格設定が高すぎる
- 需要の低い立地である
- 物件自体に問題がある
- 再建築不可の土地である
- 不動産会社に問題がある
価格設定が高すぎる
売却を考えたとき、少しでも高く売りたいと価格にこだわるのは当然の心理です。
しかし、あまりにも相場からかけ離れた高い価格設定だとなかなか買い手が見つからないというのも当然のことです。
所有する空き家の状態や価値を知り、相場に合った価格、もしくは相場より手頃な価格で設定すると買い手が見つかりやすくなるケースもありますので、まずは価格設定を見直しましょう。
需要の低い立地である
交通アクセスが不便な立地にある場合、買い手が見つかりにくい傾向にあります。
特に都心部から離れた地方や田舎の場合は、コンビニやスーパーなどの商業施設も少なく、需要の低い立地であるといえます。
立地を変えることは不可能なので、こちらも地域相場に合った価格設定になっているか、もう一度見直してみましょう。
便利な立地でなくても、相場に合った価格設定であれば買い手が見つかる場合もあります。
物件自体に問題がある
空き家やその敷地自体に何か問題があると、買い手側が購入を躊躇する原因になり売れにくくなります。
中でも、建物が古すぎて売れないというのは、空き家が売れない理由で最も多いといえます。
【売れにくい原因として考えられる条件】
・築年数が古く、躯体や屋根に損傷がある
・キッチンやトイレなど水回りの設備が古い
・近隣トラブルなど周辺環境に問題がある
価格との兼ね合いにもよりますが、一般的に上記に該当する項目があると売れない理由になりますので、補修工事やリフォーム等を検討したり、空き家を解体して更地として売却する方法も検討すると良いでしょう。
再建築不可の土地である
現在空き家になっているような家は、旧建築基準法で建てられた家であることが多く、現在の建築基準法だと空き家を解体しても新しい家を建てられない土地になっている場合があります。
この場合、空き家が古く住めない状況だとすると売却は困難です。
家を建てる以外にも、駐車場や資材置き場として販売することもできますので、他の活用法で売却を考えましょう。
不動産会社に問題がある
不動産会社にも得意不得意があったり、積極的に販売活動をしてくれていないなど、不動産会社に問題があって売れないケースというのも存在します。
売却を依頼している空き家が不動産情報サイト等にきちんと登録されているか、こまめに活動報告をしてくれているか等、まずは確認してみましょう。
相談や指摘をしても状況が改善されなければ、不動産会社を変えてみることをおすすめします。
売るために見直すべき5つのポイント
空き家の売却は長期戦となることが多いですが、売りに出している間も固定資産税などのコストが発生します。
不動産会社に任せきりになるのではなく、売却のために出来ることを都度行っていくことが大切です。
ここでは、売却につなげる見直しポイントを5つ詳しく解説していきますので、出来ることがあれば実施・検討してみてください。
- 価格を下げる
- 見栄えを改善する
- 不動産会社を変える
- 売却方法を変更する
- 買取や寄付、空き家バンクに登録する
価格を下げる
価格は売却につながる大きな要素です。
価格が空き家の状態や価値に見合ったものか、相場からかけ離れていないか、再度見直しを行いましょう。空き家は年月が経つだけで資産価値が下がり、価格も下がります。
できるだけ高く売りたいからといって値下げしないでいると、その分価値が下がってしまうので、早めに値下げして売ってしまった方が良いという考え方もあります。
見栄えを改善する
空き家の築年数は変えられませんが、見た目をきれいに整えることはできます。
ハウスクリーニングを入れて、部屋や水回りの掃除を行ったり、壊れたり傷んだりしている箇所の補修工事やリフォームをするなど検討してみましょう。
建物はもちろん、敷地も見た目に大きく影響するポイントなので、雑草の除去や不用品の処分なども忘れてはいけません。
しかし、大規模なリフォームなどで価格が高くなるのはあまり良いとはいえません。
買い手は、自分で好きなようにリフォームしたいと考えている場合も多いので、リフォームして価格が高くなるよりも、リフォームせずに安い価格の方が売れやすいという傾向もありますので注意が必要です。
不動産会社を変える
上記売れない理由でも説明しましたが、空き家が売れるか売れないかには、不動産会社の販売力も大きく関わっています。
不動産会社を変える際は、物件を売るためのノウハウを多く持っているか、地域周辺の市場や相場等に詳しいか、積極的に販売活動を行ってくれそうかなどに注目し、信頼できる不動産会社を探しましょう。
売却方法を変更する
空き家(中古住宅)として販売するよりも、古家付き土地として土地をメインに販売したり、空き家を解体して土地だけで販売する方が売れやすくなる場合があります。
築年数の古い空き家の場合はなおさらです。
しかし、空き家を解体する場合は、解体費が掛かったり、固定資産税が高くなったりというデメリットもありますので、その点を考慮した上で判断しましょう。
買取・空き家バンクに登録する
空き家がどうしても売れない場合や、すぐに手放したい場合は、不動産会社に買い取ってもらう方法があります。
買い手を探す必要がないので、価格の折り合いが付けばすぐに不動産会社へ売却でき、お金を得ることができますが、条件によっては買取を断られるケースもありますので、まずは何社か探してみましょう。
また、空き家を活用したい人と管理者を探している人を結びつけるマッチングサービス空き家バンクに登録するという方法もあります。
空き家を売りたい人と買いたい人をマッチングさせる空き家バンクもあります。
自治体が運営している空き家バンクや、アットホームやライフルホームズなどの不動産情報サイトで運営しているものがあり、それぞれ自宅から全国の空き家情報を調べることができます。
ただし各自治体の場合は、売買契約や仲介に一切関与しないので、トラブルを防ぐためには仲介業者に入ってもらうのが安心です。
まとめ
このように、空き家が売れない場合には必ずどこかに原因があります。
所有する空き家が置かれている状況をしっかり理解し、空き家の売却についてより良い選択ができるように、いろいろな方法を知っておきましょう。
そもそも、空き家の売却は長期戦になる場合が多いです。
とはいえ、放置しておくと大きな出費につながってしまう可能性が高い空き家。売れないからといってすぐに諦めず、根気強く対策していくことが重要です。
弊社「ジモット」でも、空き家売却のご相談を承っておりますのでお気軽にご相談ください。