不動産売却の買取と仲介の違いは?特徴やメリット・デメリットを解説
こんにちは。札幌の不動産会社 ジモット の髙橋です。
不動産の売却方法には「買取」と「仲介」の2つの方法が存在します。
物件や土地を売却したいと考える中で「どちらの方がメリットが大きいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、不動産売却の買取と仲介の違いを解説するとともに、双方の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
不動産売却の方法について詳しく理解し、自分に合った売却方法を見つけてくださいね。
目次
不動産売却での買取と仲介の違いとは?それぞれの特徴をチェック!
一戸建てやマンションの売却は、不動産会社がその物件を買い取る「買取」と、不動産会社が仲介して個人の買主が物件を購入する「仲介」のどちらかの方法で行われます。
もう少し詳細に「買取」と「仲介」の違いについて解説していきましょう。
不動産会社が買主になる「買取」
「買取」は、物件の売主である個人から不動産会社が直接物件を買い取る方法です。
売主が売りたい物件を不動産会社が査定し、売主に対し価格を提示します。
その価格に売主が納得すれば、直接その不動産会社が買主として不動産を買い取ることになります。
不動産買取には大きく分けて「買取保証」と「即時買取」の2種類があります。
「買取保証」とは、不動産会社に仲介を依頼しながら、一定期間売買が成立しなかった場合、予め決めた額で買い取ってもらう方法です。
それに対し「即時買取」は、その名の通り即時に買い取ってもらう方法です。
即時買取の場合は、1週間程度で売却を完了できることも多く、スピード面では買取保証よりもメリットが大きいと言えます。
ただし、買取価格については買取保証を利用した方が高くなる傾向にあります。
価格面・スピード面でそれぞれメリット・デメリットが存在するため、十分に理解してから方法を決めるようにしましょう。
個人が買主になる「仲介」
一方、「仲介」は不動産会社が売主の代わりに売却活動を行って買主を見つける方法です。
不動産会社は、売主が売却したい物件を購入したいという人を探し、売主との間に入ってさまざまな取引を手伝います。
あくまで不動産会社は仲介することが仕事で、不動産の買主は個人となります。
買取と仲介の違いを表でチェック
不動産買取と不動産仲介は、売却の流れから売却にかかる期間や売却価格など、さまざまな点で違いがあります。
希望通りの売却を進めるためにも、どちらもきちんと理解しておくことをおすすめします。
違いについて表にまとめましたので、参考にしてみてください。
買取 | 仲介 | |
買主 | 不動産会社 | 個人 |
売却の流れ | ① 不動産会社への査定依頼
② 売買契約締結 ③ 支払い/契約終了 |
① 不動産会社への査定依頼
② 媒介契約締結 ③ 販売活動 ④ 条件交渉 ⑤ 売買契約締結 ⑥ 支払い/契約終了 |
売却にかかる期間 | 1週間~1カ月程度 | 3カ月〜4カ月程度(場合によっては1年以上) |
売却価格 | 売却相場の8割前後 | 売却相場と同程度 |
不動産売却の買取と仲介のメリット・デメリットとは
では、不動産を売りたい場合、「買取」と「仲介」それぞれにどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
不動産買取のメリット
不動産買取のメリットは、主に下の4つです。
- (基本的には)仲介手数料がかからない
- 現金化までのスピードが速い
- 内覧の必要がない
- 近隣住民に知られずに売却できる可能性が高い
まずは、仲介である不動産会社に仲介手数料を支払わなくていいというメリットがあります。
仲介手数料は、物件価格が400万円を超える場合、上限が「(売買価格 × 3% + 6万円) + 消費税」と定められています。
上限額での請求となることが一般的で、物件価格によっては手数料が100万円以上となることもあります。これがゼロになるのは大きなメリットでしょう。
ただし、買取を行う不動産会社にも得意・不得意の種別(戸建、マンション、土地など)があります。
より高い価格を提示してもらえるように、まずは仲介業者へ依頼し、買取業者を選定してもらうという方法もあります。
お持ちの不動産にぴったりの買取業者を探してもらうことで、仲介手数料を支払ったとしても高い価格での買取が叶い、メリットを得られる場合もあります。
また、不動産買取であれば買主を探す売却活動の期間がいらないため、現金化までのスピードが速いことや、買主への内覧対応が不要なことも、買取のメリットといえます。
なお、仲介の場合は物件情報がインターネットやチラシなどに掲載されるため、近隣住民に知られる可能性があります。
しかし、不動産買取の場合は不動産会社とのやり取りのみで契約が完了するので、近所の人に知られずに不動産を売却できるというメリットもあります。
不動産買取のデメリット
上記の通り、不動産買取にはたくさんのメリットがありますが、「仲介と比べて売却価格が安くなる」というデメリットがあります。
不動産を買い取った不動産会社は、その不動産を相場で再販売します。
不動産会社自体も利益を出していかなければならないので、売主からの買取価格は相場の8割前後になることが多いです。
不動産仲介のメリット
不動産仲介のメリットは、言い換えれば不動産買取のデメリットを解消できることでしょう。
つまり、「相場価格で販売できる可能性が高い」というのが不動産仲介の最大のメリットです。
買主が一般の個人となるため、物件の売却価格は相場と同程度となる可能性が高いです。
不動産仲介のデメリット
不動産買取のメリットの裏返しになりますが、不動産仲介には下記のようなデメリットが考えられるでしょう。
- 仲介手数料がかかる
- 売却するまでに時間がかかる
- 内覧などの対応をする必要がある
- 周辺住民に売却活動を知られる可能性が高い
まず、不動産に仲介手数料を支払う必要があります。
売却金額によって手数料は変動しますが、たとえば1,200万円の売却額であれば、手数料は約46万円程度かかります。
買主が見つかるまで売却活動をする必要がありますから、契約が成立するまでの時間は買取と比べて長くなることもデメリットといえるでしょう。
また、不動産会社ではなく個人が買主となるため、ほとんどの場合は内覧も行われます。
勝手に家に入ってもらうことは難しいため、その対応が必要だということもデメリットのひとつと言えるかもしれません。
さらに、インターネット広告や不動産ポータルサイトに物件情報が掲載されるため、周辺の住民に知られる可能性も高くなります。
不動産売却の買取と仲介、どっちが良い?
スムーズに不動産売却を進めるためには、買取と仲介、どちらを選ぶべきなのでしょうか。
どちらが適しているかは物件によって異なるため、自身の物件の特徴を考えて売却方法を選ぶことをおすすめします。
早く売りたい・すぐに手放したい場合は「買取」
すぐに現金が必要な場合や、物件管理の手間、不動産会社との打合せの手間、費用の問題などですぐに手放したい場合は、「買取」がおすすめです。
仲介の場合は、希望価格で買ってくれる買主が見つかるまで売却活動が行われます。
いつ・いくらで売却できるかの計画が立てられないため、計画的に売却したい人には仲介より買取の方が適していると言えます。
同様に、転勤や引っ越しがすでに決まっている場合もこのケースに当てはまるでしょう。
家の状態があまり良くない・トラブルなどがあった物件なら「買取」
家の状態があまり良くない、トラブルや事故があったりした物件の場合は、仲介を選んでも理想通りの買主が見つかりづらいことも。
しかし、不動産会社がリフォームをする前提の買取であれば、問題が解決されて買主が見つかる可能性が高くなります。
また、これらの物件は仲介での売却後にトラブルが起こる可能性もゼロではないので、そういった意味でも買取で売却してしまったほうが安心できるでしょう。
築年数が浅い・立地が良いなど好条件の物件なら「仲介」も
上のケースと逆で、築年数が浅い、立地が良いなど、一般的に見て好条件の物件を売却したい場合は「仲介」で買主が見つかる可能性が高まります。
好条件の物件は人気が高く、相場価格で希望を出しても買主が見つかりやすいです。
仲介は買取よりも高く売れるケースが多いので、売却価格に妥協したくないという人は仲介が適しているでしょう。
不動産売却の買取と仲介のメリット・デメリットを理解しよう
不動産を売却したい場合、売却方法として「買取」「仲介」の2種類から選ぶことになります。
「買取」は不動産会社に物件を直接買い取ってもらう方法で、「仲介」は不動産会社に買主を探してもらい、買主に対して物件を売却する方法です。
両方にメリット・デメリットがあり、一概にどちらが正解とは言えません。
スムーズに売却を進めるためには、ご自身の保有する不動産の特徴や売却の状況を考え、売却方法を選ぶことが大切です。
不動産売却に不安があるという場合は、専門知識を持つプロに相談することをおすすめします。
ジモットでは、札幌や札幌近郊の不動産買取・仲介を行っています。
不動産の売却を検討している方は、ぜひ一度お問い合わせください。